 |
羽毛ふとんの取扱いQ&A |
Q.羽毛布団は干さなくていいの?
A. 干してください。以前はお店でも羽毛布団は干さなくていい、干してはダメと言うところもありましたが、やはり、衛生のためにも、また湿気の放湿のためにも日干しはされたほうがいいです。ただ、頻繁に干す必要もなく、また干す場合も長時間干す必要はありません。目安としては10日に一度くらい、湿度の低い晴れの日、午前10時から午後2時ころの時間帯内で。その際、直射日光に干すと、側生地が日焼けしてしまうので、なるべく陰干しをおすすめします。日陰干しができない場合はカバーをかけたまま干すことをおすすめします。
長時間の日干しは乾燥しすぎ、中の羽毛がファイバー化しやすくなるなど劣化することがあるので、必要以上の日干しは避けてください。時間の目安としては
表1時間、裏1時間内くらいです。
ベッドでのご使用で部屋に日がはいる場合は干す頻度はさらに少なくても大丈夫です。
Q.羽毛のにおいがする場合は?不良品なの?
A.羽毛は除塵,洗浄,殺菌等の工程を通り、この時に脂肪分も取り除かれます。ただし,羽毛の脂肪分は多すぎると悪臭の原因となりますが,羽毛の働きを助ける成分でもあるので全てを取り除くことはしていません。そのため、湿気が多く、むれたりすると臭いが発生しやすくなります。しかし、あくまで合繊わたと違い、天然の羽毛ですから,若干の臭いはやむを得ないと思います。臭いがきつい場合でも2〜3日風通しの良い所に干したり、布団を押さえて、中の空気を出し、新鮮な空気と入れ変えるようにすれば臭いはほとんど気にならない程度になります。
また、同じ羽毛でもダックに比べてグースダウンの方が臭いはほとんど感じられない場合が多いです。ふかふかやふかふかハイパワーで使っているような良質のホワイトグースのダウンは臭いがほとんどありません。
Q.布団が入っていたケースに入れて保管して良いか?
A.羽毛布団の入っているケースは通気性を良くし、むれないように不織布等を使用していますが、家庭での保管には、ケースの使用は避けた方がいいです。どうしてもむれたり、ビニールの臭いが、布団に移ったりします。家庭での保管は,まず干して,湿気をとってからシーツ、風呂敷のような布で包むようにしてください。
Q.布団圧縮袋は使えますか?
A.おすすめできません。羽毛や羊毛の布団はそのもの自体が呼吸をしているわけですから、それを真空にするのは負担をかけすぎで、かさ高の回復も元にはもどりません(70〜80%)。また、側生地には相当のしわがついてしまいます。なにより中の羽毛がかなり傷んでしまいます。
Q.羽毛が出てくるようなのですが?
A.羽毛布団の側生地は、ダウンプルーフ加工を施しているので、通常の使用では目立つ羽毛の吹き出しは発生しません。ただし、ごくわずかな通気性はあるので、布団に急な圧力をかけたりすると、中の空気と一緒に小さなダウンファイバーがでることはあります。また、スモールフェザーの羽軸がまれに生地に突き刺さった時は,それが外に出てくることがあります。また、ミシン目からはさまっていたダウンが出ることもまれにあります。
以上のような場合でなく断続的に羽毛が出てくる場合、たとえばカバーの中に羽毛がたまるとか、あげおろしのたびにかなりの羽毛が部屋をまうような場合は生地に穴や裂け目ないか点検してください。もし、小さな穴などが見つかった場合は付属の補修用布をアイロンで貼って処置してください。穴が大きかったり、生地が傷んで裂けてくるようならリフォームで側交換を考えたほうがいいでしょう。
どんな小さな穴でも一度羽毛が吹き出すようになると断続的に出てくるようになりますので、特に生地には針などを気をつけてください。
Q.ダニは心配ないの?
A.羽毛除塵、洗浄、殺菌等の工程を通りますので、羽毛にダニが付着していても,それは死滅してしまいます。もし,ダニが布団の側生地の上にいたとしてもそれは部屋の畳,床から移ってきたと考えるべきです。報告では、側生地の密度が、1インチ間にタテ、ヨコ合計で230本以上ならば(通常の羽毛用生地の打ち込み本数)ダニは通過できないことがわかっています(もちろん、ふかふか製品もそれ以上の生地を使っています)。したがって、もし、布団の中の羽毛にダニがいても、布団の外には簡単には出られません。また、ダニはすべての種類が噛み付くわけはありません。むしろ、気をつけるべきなのは、アレルギーや気管支炎ぜんぞくの原因とも考えられるダニの死骸やフンをこまめに取り除くことなのです。 |